気管・気管支の内視鏡検査

気管・気管支の内視鏡検査は、気管・気管支の内部の観察・異物の摘出・できものの検査などを行います。


とは言うものの勤務医時代でも、気管の中に入ってしまった縫い針を摘出したことがあるくらいで、あまり気管・気管支検査を行う機会はありませんでした。


消化器ほど頻繁に検査や処置があるわけではありませんが、どうしても必要なときがあるため、これからもしっかり勉強してやれることを増やしていこうと思います。


今回は、「呼吸がゼイゼイ言う」という主訴の大型犬の検査をさせていただいたのでご紹介いたします。


まずは咽頭部・喉頭部を内視鏡で観察します。


正常ですと、息を吸う時に空気の通り道が広がるのですが、この子は逆に狭くなっています。


筋肉も動きが悪く、筋肉を動かす神経の病気が疑われました。



喉の観察が終わりましたら、気管・気管支の観察を行います。



この子は、気管・気管支に問題はありませんでした。




次回はネコちゃん編です。