椎間板ヘルニア

急に両後ろ足が動かなくなってしまったミニチュア・ダックスちゃん。各種検査にて椎間板ヘルニアが強く疑われました。そこで大きな病院でのMRI検査・手術をおすすめしたのですが、諸事情により当院で検査・手術することになりました。

と言っても当院ではCT検査やMRI検査は出来ないので、脊髄造影検査(脊髄の状態がレントゲンで見えるように造影剤を注入する検査)を行いました。



脊髄造影検査にて脱出した椎間板で圧迫されている脊髄の場所が特定できましたので手術を行いました。手術は背骨(脊椎)の一部に穴をあけて、そこから脱出した椎間板物質を摘出する方法で行いました。椎間板物質を摘出すると圧迫されて変形していた脊髄が元に戻りました。


退院後、自宅での飼い主さまによるリハビリのおかげもあり、再び走り回れるように回復しました。

今回は当院で手術いたしましたが、理想的には高度画像診断(CT・MRI)後の手術の方が望ましいです。

今回、椎間板ヘルニアに使用する手術道具を急な申し出にもかかわらず、お貸しいただいた同じ大学出身の京都の先輩獣医さんにこの場をかりてお礼申し上げます、ありがとうございました。