骨髄検査

このネコちゃんは貧血で来院され、精密検査の結果「リンパ性白血病」と診断し,抗癌剤の治療を6ヶ月続けた症例です。

今回は経過として骨髄(骨の中にある赤血球などを作る場所)を採取し、悪性の細胞が抗癌剤で消えたかどうかの検査を行いました。

腕の骨に特殊な注射針をさして、骨髄を採取しているところです。


骨髄の細胞を染色したもの。見る限り悪性の細胞はないみたいですが、専門の検査センターでも診てもらいます。


結果は「悪性の細胞は観察されない」ということでした。
現在、抗癌剤投与は中止して1ヶ月毎に来院していただいて再発がないか経過を観察しています。


病気で来院された頃の体重は3.4kgと減少しておりましたが、最近では5kgまで増え、飼い主さまが太り過ぎないように気をつけないといけないほど元気になりました。
飼い主さまの了解を得て元気になったグレちゃんの写真を載せさせていただきます。

どんな病気でもそうですが、特に抗癌剤による癌治療は、飼い主さまのご協力が大切になります。
お家での動物の観察・投薬などしっかりしていただける飼い主さんでないと治療は上手くいかないこともあります。

グレちゃんも治療に協力的でしたし、飼い主さまもしっかり投薬していただきました。

これからも再発しないで元気でいてね!