眼瞼内反症

「眼瞼内反症」とは、何らかの理由でマブタが眼の内側に反転してしまい、皮膚の毛が眼(角膜)に当たってしまう病気です。


その刺激で涙が増えたり、角膜に炎症を起こしたり傷ができてしまうこともあります。
人間でも眼の中にまつげが1本入っただけでも辛いのに、ずっと眼に毛が当たってるとなると相当動物たちも辛いと思います。

治療はたるんでしまったまぶたの一部を切除し縫合します。

手術の影響で少し腫れるため、その腫れが引いたときにちょうどいいように切除する皮膚の大きさを決めます。
切除しすぎるとかえって悪化させてしまうこともあるので、慎重に行います。


手術してから2週間後

抜糸が終わったところ


今回はネコちゃんの症例ですが、犬でも同じ病気になります。

今までワンちゃんネコちゃん合わせて十数例この手術をさせていただきましたが(開業してからは3例目)ネコちゃんの割合が多かったです。
体格のいい(太っている子も含め)子で、鼻の高くないネコちゃんが多かったです。
品種としてはアメリカンショートヘアーが一番多かったです。

涙が多いネコちゃんでは一度チェックしてみてください。