脾臓の腫瘍
「脾臓」という臓器があることをご存知ですか?
聞いたことがない人も多いと思いますが、血液をプール(貯蔵)したりいざという時に造血(赤血球などを作ったり)したりする臓器です。
高齢のワンちゃんは脾臓に腫瘍が出来ることがあります。
脾臓の腫瘍はお腹の中で破裂して出血するケースがあり、出血量が多いと死亡してしまうことも多いです。
脾臓の腫瘍を摘出しています。紫色の臓器が脾臓で、いかにも血液が貯まっている色をしています。
摘出した脾臓。
出血するまで何の症状も示さないことも多く、発見が遅れやすい腫瘍の一つです。
摘出手術が遅れると出血量も多くなりリスクも高くなります。
このワンちゃんは定期検査で発見されたため、早期に手術できた方ですが、すでに少量ですが出血が起こっていました。
人間と同じで、早期発見・早期治療が大切ですね。