ネコちゃんの下顎の骨折

交通事故で来院されたネコちゃんです。


気胸(肺が破れて呼吸しにくくなる)もあり、酸素を吸わせて定期的に肺からもれた空気を抜きました。

数日後に状態が安定したので、麻酔をかけてレントゲンを撮影しました。










左右の犬歯(牙)のすぐ後ろにワイヤーを通して骨折したところを固定しました。










処置後しばらくは食道に設置したチューブから流動食を与えましたが、元気になってきたのでお家に帰りました。




処置1ヶ月後に再度麻酔をかけて固定していたワイヤーと取り除きました。

レントゲンでも骨が癒合しつつあることがわかります。




少しでも外に行かないようになれば交通事故に巻き込まれる可能性も減るのではと同時に去勢手術もさせていただきました。



今回は無事元気になりましたが、病院に運ばれてきた時にはすで亡くなっていたり、入院中になくなる子もいるので交通事故には気をつけてあげてくださいね。