治りにくい目の傷

ワンちゃんではぶつかったり、シャンプーが目に入って擦ってしまったり、ネコちゃんではケンカなどで目(眼球)に傷が付いてしまうことが多いです。

多くは目薬の治療で改善していくのですが、たまに目薬では改善なく外科的な処置をとるケースがあります。

今回はその中の一つの方法です。

治りにくい傷ついた角膜の再生を促すために、わざと新しい「傷」をつける方法です。




まずは綿棒で擦って余分なものを除去します。



次に注射針を曲げて作った物で、縦・横に格子状に角膜の表面を切開して新しい「傷」をつけていきます。



抗生物質の点眼薬をお家でしていただいて完治しました。




この処置は鎮静・もしくは全身麻酔がいるため通常の内科治療で治らないケースに行っております。