内視鏡映像いろいろ
今年に入り、細い内視鏡スコープを3台導入しました。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/minvet/
わが家のコーギーちゃんにご協力を頂き覗かせてもらいました。
耳の中 真ん中の白っぽい透明な膜が鼓膜です。
通常は耳鏡というもので鼓膜は観察できますが、耳の病気で耳の穴が腫れて狭窄(狭くなる)なっている場合は、極細のスコープでないと観察できないことがあります。
耳の病気で鼓膜が破れている場合は耳の洗浄液や点耳薬で病気を悪化させてしまうことがありますので鼓膜の確認は重要です。
また、鼓膜が破れている場合は中耳炎も起しているため点耳薬だけでは良くなることは少なく、中耳の洗浄や内服薬もしくは外科手術が必要になります。
オス犬の尿道から膀胱
「オシッコ」が出にくいなどの症状に有効な検査です。
(膀胱の中の黄色いオシッコのせいで膀胱内は暗いですね、検査時はオシッコを抜いて透明な生理食塩水などを入れて観察すればもう少しきれいに見えそうです。)
鼻咽頭 口から内視鏡入れ喉の奥から鼻の穴を裏側から見たところ
「くしゃみ」「鼻水・鼻血」「いびき」などの症状に、鼻炎や腫瘍の診断に重要です。
こちらはチワワちゃん。
体重2kgのチワワちゃんの尿道も観察できるくらいの細さです。
鼻の中です
人間と違って細かな骨が壁のようなものを作り、いくつもの部屋があるかのような構造をしています。
これにより鼻粘膜の表面積が大きくなったおかげで、ワンちゃん・ネコちゃんの臭覚は優れているのです。
(一部画像に黒い点など見えづらい箇所がありますが、これらはファイバースコープの中のファイバーがいくつか断線することで起こるものです。ファイバースコープの経年変化であり欠点の一つですね。)