膿胸という病気
「膿胸」とはなんらかの原因で胸の中に膿がたまり、呼吸困難や敗血症などで命を落としてしまう怖い病気です。
開業以来6頭の膿胸の手術をしてますが、みんなネコちゃんでした。
診断はレントゲン・超音波で胸の中に「液体」がたまっていることを確認し、その後その「液体」を抜いて調べ、「膿」であることを確認します。
レントゲン
抜いた膿
根治させるには胸の中にチューブを通して、1週間くらい毎日洗浄して膿を除去しつつ抗生物質の投与を行います。
退院時のレントゲン (初めのレントゲンで白かったところが膿でしたが、退院時には膿がなくなり正常な肺が黒く写っています)
この病気になるネコちゃんは、ネコ白血病ウイルスやネコエイズウイルスに感染してることが多く、救命率は6割くらいだと言われています。
また、再発の恐れもあるため充分注意が必要な病気の一つです。