新しい超音波診断装置を導入しました。

産婦人科で胎児の観察などに使用される機器が超音波診断装置です。

当院では開業時から超音波診断装置を導入しておりましたが、近年の技術進歩は目を見張るものがありモニターに映し出される画像は数年前のものとは比べ物にならないくらい綺麗になりました。

「今まで見えづらかったもの」が「はっきり見える」ようになってきているのです。
それはつまり診断の向上に直結します。



注文して約1ヶ月、やっと病院に導入されました。

東芝のXario(エクサリオ)という装置です。




とても大きくそして重いです。
置く所に悩みましたが、飼い主さんに実際の画像を見てもらいながら検査した方が伝わりやすいと考え、第一診察室に置くことに決め、そのために窓を遮光にしエアコンも増設してもらいました。





新しい装置には5本のプローブ(動物の体に直接あてる端子)が装備されています。形や大きさに違いがあり、また機能もそれぞれ違います。



ねこちゃん・小型〜中型犬のお腹用  先端のカーブのおかげで一度に幅広く観察できるようになっています





大型犬のお腹用  深いところも見やすいように設計されています





眼球や腸管、皮膚に近いところ用  体の浅いところにある臓器の観察に適しています





心臓用  肋骨の隙間から心臓を観察するために専用に設計されたもの







超小型犬や子猫、ウサギさんなど体がとても小さい動物専用のもの



観察する体の部位によってプローブを使い分けることにより、より綺麗で適切な画像が得られるようになりました。




今まで使用していた超音波装置も第二診察室でそのまま使用しています。
開業時に導入した装置の良いところは、電源をつけたらすぐ検査できるので緊急時に対応しやすい所と、片手で持ち運びができるので往診にも持っていける所です。


ケースバイケースでこの2台を使い分けていこうと思います。





実際の画像や超音波診断については今後このブログで記事にしていこうと考えております。