角膜の傷 その3

今回は、失明の危険性が高い角膜の「デスメ膜瘤」に対して手術させていただいたワンちゃんの手術の詳細をご紹介します。



血液や手術の画像がありますので、苦手の方はご注意下さい。





「結膜有茎フラップ」という手術を行ったもので、角膜に血管がないのなら、血管豊富な結膜を薄く剥いで、これで傷を覆い、結膜から伝わる血管(血液)によって傷を治すという意味合いの手術です。角膜表面に髪の毛ほどの細い糸を使って、結膜を縫い付けます。




結膜(いわゆる白目、この症例では充血して赤くなっています)を切開しフラップを作成します



角膜の傷のところに結膜フラップを乗せた状態



結膜フラップを角膜に縫合したところ


エイザベスカラーをつけて、この状態で3週間我慢してもらいます。



手術後の経過はまた来週に。