ペットにもピロリ菌 その4
前回の続きです。
動物のピロリ菌が全て悪影響を及ぼすということはないと言われており、全ての症例で治療(除菌)するわけではありません。
その他の病気がなく、症状の原因がピロリ菌の可能性しかないという時には除菌を試験的に行い経過を観察します。
除菌によって症状が改善するケースでは、ピロリ菌が悪影響を及ぼしていたんだと判断できます。
動物のピロリ菌に対する治療には、確立されたものはなく人間の方で行われている治療を参考にして治療しています。
人のピロリ菌 除菌薬
人の方では、飲み間違いがないように朝・夜ときちんと包装された製品があります。
動物の場合は、体格・体重も症例によって違うため、それぞれに合った薬の量で投薬します。
ご紹介していたワンちゃんも除菌をして胃炎の症状を和らげる治療で嘔吐の症状は改善してくれました。
僕が学生の時には「ピロリ菌」なんて習いもしませんでしたが、医学の進歩とともにどんどん新しい情報が増えていきます。
日々のアップデートのためには、日々の診察をしながらも勉強していかなければ、医学・獣医学の進歩についていけません。
ということもあり
12月8日(日) 診察時間を 午前9時から10時30分までとさせて頂き、午後からの大阪での超音波診断の研修会に参加させていただきます。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。