硬性鏡の使用例 その1 検査編

前回の続きです。


「片側からの鼻水」の検査は麻酔をかけて行います。



まずは鼻水を除去し、生理食塩水で洗浄して鼻の中がきれいになったところで硬性鏡で観察します。


腫瘍らしき腫脹は認められませんでしたが、チーズ様の膿らしき塊が見つかりました。



この子は、鼻水が出ている左側の牙が折れていましたので、そこからの感染を疑いレントゲンを撮影しました。

折れた牙(犬歯) この子は難治性口内炎の治療で奥歯(臼歯)を全部抜歯してあります。


赤矢印:溶けた骨   青矢印:歯髄腔の拡大



牙の根っこの骨が溶けていましたので、鼻水の原因は折れた牙からの感染が疑われたため抜歯することにしました。




次回、治療編へ