硬性鏡の使用例 その2

今回も「鼻水」の子の検査です。


このネコちゃんは彦根の先生からのご紹介で来院されたのですが、「鼻水」以外に呼吸時に「いびき」様の音も伴っていました。



少し鼻の上辺りが腫れていましたので、腫瘍を可能性もあり、麻酔下で詳しく検査させていただきました。




硬性鏡で鼻の中を観察させていただくと、鼻の穴の奥がかなり狭くなっていました。




観ただけでは診断が出来ませんでしたので、細胞を採取し病理検査して頂いたところ「悪性腫瘍を強く疑う」という結果でした。



同じ「鼻水」でも、原因によっては予後が悪い場合もあります。


通常の治療で改善しない「鼻水」には麻酔下での詳しい検査が必要になります。