オスのワンちゃんにも膀胱内視鏡検査ができるようになりました
今回からは膀胱内視鏡について書いていきます。
昨年まではメスのワンちゃんにしか検査が出来ませんでしたが、今回「ガイドワイヤー」を使用することでオスのワンちゃんにも安全に内視鏡が挿入できるようになりました。
なぜオスが難しいかというと・・・
1.オスのペニスには骨があり尿道が拡がりにくい
2.オスの尿道は180度大きく湾曲しているため
3.尿道がメスの4−5倍の長さがある
今回使用したガイドワイヤーは医療用の血管ガイドワイヤーです。
医療ではおもに心臓のカテーテル治療の時に使用されるものです。
まずこのガイドワイヤーだけを膀胱まで挿入します。
ワイヤーは金属なのでレントゲンでどこまで入っているかなど簡単に確認できます。
膀胱までガイドワイヤーを挿入できたら、そのワイヤー反対側の先端を内視鏡のカンシチャンネルという1.2mmの穴に入れ、ワイヤーをガイドにしながら慎重に内視鏡を膀胱まで挿入し、その後ワイヤーは引き抜いてしまいます。
これは医療の方で、膀胱から尿管に内視鏡を挿入する時に行われるテクニックを参考にしました。
次回、実際の膀胱内視鏡検査をご紹介します。