メスのネコちゃんの膀胱内視鏡検査

メスのネコちゃんの膀胱内視鏡検査



メスのネコちゃんでは、一番細い内視鏡(2mm)しか挿入できませんので、観察のみの検査となりますが、検査の他に膀胱腫瘍の手術や結石の手術時に、内視鏡で観察しながら行うことで正確な手術の助けとなってくれます。



例えば、膀胱内の腫瘍を摘出する場合・・・


通常の開腹手術では膀胱の外側からしか観察できませんので、腫瘍の正確な位置がわかりません(手術前の超音波検査である程度の位置は把握できますが、膀胱は溜まっているオシッコの量で大きさがかなり変化しますので誤差が生じてしまいます)。




内視鏡を併用することで、腫瘍を直接観察できますし、膀胱の内側から光(内視鏡から出る)で照らして腫瘍の影を浮かび上がらせることで膀胱の外側からでも腫瘍の位置を把握することができます。



これにより手術で腫瘍を切除すべき範囲をより正確に判断できるようになります。




ちなみにオスのネコちゃんは尿道が細すぎて膀胱内視鏡検査が出来ませんが、その他の動物たちには検査が出来るようになりました。




と、今回で2013年に仲間入りした内視鏡の紹介は終わりましたが、今年さらに人用の膀胱鏡を手に入れることができましたので次回より紹介していきたいと思います。