抜髄根管治療 その1
前回の犬歯が折れていたワンちゃんの処置をさせていただきました。
今回の処置内容は歯の中の神経を抜いてその代わりに充填剤(詰め物)を充填します。
この治療の目的は、口の中の細菌や刺激物が原因で生じる根尖周囲病巣(歯が折れて露出した神経を伝って歯の根っこの方に感染・炎症が起こるもの)を予防することです。
処置を始める前に、歯のレントゲンを撮影し今現在、根尖周囲病巣が無いことを確認してから治療を開始しました。
まずは犬歯を切断します。
次に神経を除去しやすいように新しい穴を作成します。
出来た穴から神経を除去するための道具です。
いろんな太さがあるので、細いものからだんだん太くして神経を完全に取り除いて穴も広げていきます。
削りカスなどをしっかり洗浄したあと消毒を行います。
その後十分乾かして、神経があったところに詰め物して細菌などから歯を守ります。
余分な詰め物を除去して穴を整えます。
続きはまた来週〜。