焼き鳥の串を食べてしまったワンちゃん

「焼き鳥を串ごと食べてしまった」ということで来院されたワンちゃん。

金属ならレントゲンにはっきり写るんですが、竹の串などはレントゲンには写らないことが多いので放射線被曝(レントゲン)を避けて内視鏡で覗かせていただききました。


すると胃の中に3本の串が見つかり、うち1本は胃の粘膜に食い込んでる状態でした。


少し時間はかかりましたが何とか内視鏡で3本全部摘出できました。



摘出した串です。




串を摘出し後の胃の中  串で粘膜が傷ついていました。




処置後は胃の粘膜保護剤をしばらく飲んでいただき、その後は吐いたりもなく元通り元気になり安心いたしました。






今回の串のような先のとがった物を摘んで引きずり出す時は、とがった先端で新しく傷つけたりしないように気をつけないといけません。







そこでちょこっと工夫をしているんですが・・・



これは透明のホースを切っただけのもの






これを内視鏡の先端にテープで固定してとがった先端をこのチューブの中に引き込んでから摘出すると傷つきません。




お腹をあける手術の前にもっと負担の少ない方法があることを飼い主さんにも知っていて頂きたいです。