お腹にたまった「水」
お腹に水(何らかの液体)が貯まって息が苦しくなって元気・食欲が落ち来院されるケースがあります。
フィラリア症・心臓病・腸疾患・腫瘍などさまざまな原因で液体が貯留します。
写真は心臓病(左右の弁膜症)で腹水が貯まって呼吸が辛くなるので定期的に抜かせていただいているワンちゃんです。
12−13kgのワンちゃんですが、毎回3−4リットルの「水」が抜けます。
当院では吸引機(内視鏡で使用している大型のもの)でゆっくり「水」を抜いています。
人間でしたら人工の弁に取り替えたり心臓移植などの手術なんでしょうが動物の場合は現実的ではありません。
お薬を飲んでいただいて、貯まってしまった「水」を定期的に抜いてあげる治療になります。
お腹が大きくなってきて、「太ったんだ」と思い込んでしまう飼い主さまもおられますのでご注意ください。