白内障の手術について
動物の場合、片側の眼が白内障になって見えなってしまっても通常の生活に不自由はでませんが
両目が白内障になってしまった場合は手術で治してあげないと生活に不自由が出てしまいます。
僕の大学での卒業研究のテーマは「白内障の手術における眼内レンズの有用性」についてでした。
眼内レンズとは白内障の手術で摘出した水晶体の代わりに目の中に入れるレンズのことです。
人間のコンタクトレンズ会社であるメニコンとの共同研究だったので眼内レンズもメニコン製の「メニわんレンズ」を使用していました。
(現在は折りたたみ式の物でより小さな切開創で挿入可能なレンズが主流になっています)
記念に頂いた「メニわんレンズ」
メニコンの獣医さんの指導のもと手術させていただいたワンちゃんの術後5日目の眼です。
白内障の手術には、手術前の検査に使用する網膜電位計・手術用顕微鏡・水晶体を柔らかくして吸引する機器など特殊な医療機器が必要です。
もちろん一般の動物病院は持ってない専用機器ばかりなので、信頼できる眼科専門の先生にご紹介し手術していただいております。