フィラリア症 その1
温かくなってくると蚊が飛び始め、動物達にとって気をつけないといけない病気の代表がフィラリア症です。
ご存知の方も多いと思いますが、「フィラリア」とは「蚊に刺されることで感染する寄生虫」です。
感染後、動物の体内で成長し最終的には心臓の中で数十cmの親虫なりその後子虫を大量に産みます。
心臓内に邪魔な寄生虫が居ると心臓の血液の流れを障害し、最終的に動物たちを死に至らしめてしまいます。
しっかり予防薬を投与することで、蚊に刺されてもフィラリアに寄生されることを防ぐことが出来ます。
しっかり予防して頂くために当院ではキャンペーンも行っております、詳しくはこちら http://d.hatena.ne.jp/minvet2005/ をご覧下さい。
と宣伝みたいになってしましましたが、今回はそのフィラリア症についてご紹介いたします。
フィラリア症のワンちゃんが来院される症状として多いのは「咳」だと思います。
ただこの「咳」は人間の「咳」と聞こえ方が少し違います。
youtubeにあったワンちゃんの咳の動画です(当院の症例ではありません)
飼い主さんは「何かのどに引っかかっていてそれを出そうとしている」と言うような表現をされることが多いです。
しかし「咳」の原因がファラリア症によるものと判断するためには検査をしていくことになります。
まずは血液検査でフィラリアの感染をチェックします。
こちらの動画はフィラリアに感染しているワンちゃんの血液を顕微鏡で拡大したものです
これによりフィラリアに感染していることがわかりましたが、まだ「咳」の原因がフィラリア症と断定することはできません。
その他に「咳」がでる病気を否定する必要があります。
そのためにレントゲン検査・心臓エコー検査を行います。
長くなりましたので続きは次回に・・・