「がま腫」という病気
「舌の横が腫れてご飯が食べれない」と言うことで来院された仔猫ちゃん。
診せて頂くと確かに腫れています。
とりあえず苦しそうなので鎮静をかけて腫れているところにたまった液体を吸引するとできものは小さくなり、ご飯も食べれるようになりました。
吸引した液体は「唾液」であり、顎の下にある「唾液腺」と言う唾液を作る所から口腔内に唾液を運ぶ管がやぶれてこのような状態になっていました。
治療は唾液を産生する「唾液腺」を切除して再度貯まらないようにします。
唾液腺は首の大きな血管の近くにあるので、血管を傷つけないように慎重に手術を行います。
下顎腺と舌下腺という「唾液腺」を摘出します。
舌の横の腫れてる部位は貯まってしまった唾液が外に排泄されるように、大きな穴を開けてその周りを縫合しました。
手術10日後です 腫れもなく食欲旺盛とのこと
「ガマ腫」という名前の由来は見た目がガマガエルに似ているからだそうです。
犬ではたまに診る病気ですが猫ではまれみたいです。